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第6回 SWOT分析 内部環境分析

自社の強みと弱みを明らかにする内部環境分析

内部環境とは自社内の環境(要因)のことです。

内部環境分析では、要因を「強み」と「弱み」に分けて分析を進めていきます。具体的には社内のシステム・人材・技術・経営力・財務・ネットワーク・生産能力・立地などにおいて、競合他社より「優れている」もしくは「劣っている」かを分析していきます。

強みとは競合他社へ優位性を築く要因

競合他社より優れている要因の事です。昨今では「ブランド戦略」が重要視されてきておりますが、ブランドは内部環境要因として大きな影響を与える要因の一つです。

ブランドは大手企業だけの問題ではありません。小規模製造業においても顧客から「納期どおりに要求した製品を納めてくれる」と評価を与えられていれば、強みの要因になります。

反対に「いつも納期遅れが生じる」なんてレッテルを貼られていれば、弱みの要因になります。

弱みとは競合他社より劣っている要因

あり難くない要因ですが、ココをはっきりと認識しておく必要があります。

経営戦略策定していくうえで、弱みを克服する必要があるのならば、対応策を考えなければなりません。「技術力が弱い」、「人材が育たない」、「立地が悪い」などしっかりと弱みの要因を分析し把握しておく必要があります。

内部環境分析の主な分析項目

内部環境分析では経営資源(人・物・金・情報)と経営能力、マーケティング能力などについて分析を進めていきます。

外部環境分析と違い、社内の情報を活用するため、信頼の高い情報を収集する事ができるのが特色です。

また、外部環境分析でも触れたように、以下項目を紹介しますが固定的に捉えず、自由な視点で強み・弱みを分析していく事が重要です。立地条件や人脈、顧客や取引先、協力業者なども重要な強みに成りうる要素を持っています。

内部環境分析の主な分類

1.経営の視点
2.財務の視点
3.マーケティングの視点
4.人材の視点
5.情報の視点
6.生産の視点

以下、各視点の詳細項目を列挙します。

経営の視点

経営の視点とは自社の経営力のことです。同業他社と比較し、または市場へのアプローチにおける自社の経営力を視点とし「強み」「弱み」を分析していきます。内部環境分析において意外と軽視されがちですが、中小企業において真に強みを発揮できるのは「経営力」です。経営者や経営実務担当者の手腕が問われる視点です。

1.経営理念の設定、改定、共有化
2.経営戦略の策定能力
3.戦略目標、経営計画の策定とPDCAサイクル
4.業界の成長性と自社の成長性
5.自社事業の構成
6.企業イメージ

財務の視点

財務の視点とは自社の財務力を指します。財務が安定していれば新規プロジェクトの立上げや生産設備の導入など、明日の戦略への投資が可能となります。

1.月次試算表の有無と時期
2.管理会計の導入の有無
3.予算計画と予実績管理
4.安全性分析で捉えた傾向
5.生産性分析で捉えた傾向
6.成長性分析で捉えた傾向
7.キャッシュフロー分析で捉えた傾向
8.資金調達能力

マーケティングの視点

マーケティングの視点とは自社のマーケティング力を指します。

マーケティングの4P(製品、価格、流通、プロモーション)を中心に「強み」「弱み」を分析していきます。マーケティング力の強い企業は市場とのコミュニケーションが上手な企業と言えます。

反対に弱い企業は不得意と判断できます。

1.ターゲット市場の選定、状況、ポジショニング
2.製品力(製品独自の強み)
3.製品開発力
4.製品開発の仕組みと計画
5.新規顧客の獲得状況
6.既存顧客の深耕状況
7.プロモーション戦略の状況
8.価格設定の状況
9.既存チャネルの状況
10.ブランド力

人材の視点

人材の視点では自社の人材の量と質を指します。「企業は人なり」と言われるように、人材が企業の業績を決定するといっても過言ではありません。

特に中小企業を廻り元気がある企業は100%従業員が活き活きと活躍される場を与えられています。

1.明確な組織と権限・責任の配分
2.社員のモチベーション
3.意思決定のスピードと正確性
4.組織文化・風土
5.年齢構成
6.現有能力と能力開発
7.作業の手順化・標準化
8.評価制度
9.賃金状況

情報の視点

情報は全ての活動をスムーズに効率良く稼動させる潤滑油です。中小企業に遅れがちな情報システムを中心に分析していきます。

1.情報収集システムの状況
2.情報分析、活用方法
3.差別化された情報ルート
4.情報収集スピード

生産の視点

製造業においては中心的な内部環境になります。QCDや4Mを中心に自社の「強み」を分析していきます。

1.生産設備
2.生産方法
3.生産スピード
4.生産コスト
5.品質レベル

「脅威」を「機会」へ 「弱み」を「強み」へ

さて「外部環境」と「内部環境」、そして「機会」と「脅威」、また「強み」と「弱み」について解説させていただきましたが、最後に重要な考え方を書き記しておきます。

結論から申しますと、「機会」と「脅威」また「強み」と「弱み」は常に表裏の関係あるということです。

外部環境分析の「脅威」の例で「吉野家」を挙げましたが、これは何も「吉野家」だけの脅威ではなく、競合他社の「松屋」や「すき家」などにも脅威となったはずです。

ところが「吉野家」は業績を悪化させましたが「松屋」や「すき家」は堅調に業績を上げています。何故でしょうか?(多角化した他の事業が影響しているのもあるのですが・・・)答えは、「脅威」が「機会」に変わったからです。

「松屋」や「すき家」に足を運んだことがある人ならば、ご存知かとおもいますが、両店とも「牛丼」のみの商品ラインではなく、他にもたくさんの商品ラインがあります。

「吉野家の牛丼」というブランドは非常に強く、勝負に勝つことが出来ない状態の両店が、「アメリカ産牛肉の輸入停止」という「脅威」が、商品ラインの幅の広さという強みで克服し、「アメリカ産牛肉の輸入停止」自体を「機会」へと変化させました。

また「吉野家」陣営もだまってはいなかったですね!この「脅威」を巧みに「機会」へと変えてきました。

最初は「味へのこだわり」をコンセプトに「代替牛肉は使用しない」と掲げ、味を守り続ける企業を訴え、ココへきて「復活」とCMで放送し、限定牛丼販売を開始してきました。

吉野家の店舗に牛丼を求めて長蛇の列が出来ているのをニュースで放映され、「牛丼=吉野家」のイメージは消費者の中で強固に植えつけられたことでしょう。

パブリック効果とブランド効果をフルに活用しています。まさに「脅威」を「機会」へと変化させた経営戦略と言えます。

さて「機会」と「脅威」について事例を用いて解説させていただき、表裏の関係を理解していただいたかと思います。同様に「強み」と「弱み」も表裏の関係にあると言えます。

またまた、牛丼業界で申し訳ないですが「吉野家」を例に挙げたいと思います。吉野家では「牛丼一筋」の商品ラインが生産・技術・ブランドなどなど「強み」として、成長してきました。

しかし、「アメリカ産牛肉輸入停止」を受け、その「強み」が「弱み」へ変わってしまいました。極論から申しますと「提供する商品」がなくなってしまったのです。これは「牛丼一筋」の商品ラインが招いた「弱み」です。

しかし、上述したよに「吉野家」は巧みな経営戦略によって「弱み」を再度「強み」に変えようと努力しています。

このように、環境の変化や視点の違いによって「機会」と「脅威」、「強み」と「弱み」は変化します。固定概念に囚われず、柔軟な視点に立ってSWOT分析を進めていくのが重要となります。

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