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第1回 財務戦略はじめに

さあ、これから財務戦略について見ていく事になりますが、そもそも財務戦略って何でしょうか?どんな役割があるのでしょうか?

生産戦略なら「低コスト・高品質・納期」を、マーケティング戦略なら「市場を決定し・・・」なんて漠然とながらも理解できる部分もありますが、こと「財務」や「会計」という言葉が付くと、毛嫌いされる方も多いかと思います。

そこに「戦略」とついて「財務戦略」と書かれたら、「見る気もしない」なんて方もいらっしゃるのでは・・・

当サイトでは財務戦略を大きく2つの切り口に分けて考えて見て行きます。

1つは企業の経済状態や経営成績を把握する「会計」であり、もう1つはお金のやりくりである「資金の調達と運用」です。

この2つの切り口を「戦略思考」で、考えていく活動を「財務戦略」と捉えています。
「戦略」については「経営戦略編 経営戦略とは」にて解説しておりますので、参考にしてください。

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財務と会計と経理

財務や会計、経理の言葉の持つ意味について最初に触れておきます。

この財務や会計などの言葉の意味は、専門化や直接業務に携わっている方々は理解されていますが、直接携わっていない方などは明確に識別できていないようです。せっかくですので、ココで財務・会計・経理の意味を把握しておきましょう。

それでは最初に「財務」について見て行きましょう。まずは、財務を辞書を開いてみます。

財務とは

「財政に関する事務。」(三省堂)

と記述してあります。財政に関する事務の事を「財務」と呼ぶらしい・・・

財政とは

それでは「財政」について辞書を開いてみます。

「個人・家庭・団体などの経済状態。かねまわり。」(三省堂)

と記述しております。

経済とは

もう少し踏み込んで「経済」について調べてみましょう。

「金銭のやりくり。「わが家の―は火の車だ」」(三省堂)

これで「財務」の持つ言葉の意味が解ってきたかと思います。

つまり「財務」とは「金銭のやりくりに関する業務」の事と解釈できます。

ビジネス的に言葉を置き換えると「資金の調達と運用」となります。

企業は「金」を動かす事によって、人を雇い、製品・サービスを生産し顧客へ販売しているわけですが、その為に必要な資金の調達と何処にどの位使うか「運用」を業務としているのが「財務」と言える事になります。

会計とは

それでは「会計」についても見て行きましょう。

「金銭の収支や物品・不動産の増減など財産の変動、または損益の発生を貨幣単位によって記録・計算・整理し、管理および報告する行為。また、これに関する制度。」(三省堂)

少々、文章が長いですがこれで会計について理解できるかと思います。

企業が経済活動を行っていくうえで発生する、金銭等の取引や損益を記録し集計し報告する活動を「会計」という事になります。

財務諸表の作成などは会計業務のメイン作業となってきます。

経理とは

最後に「経理」についても見て行きましょう。

「会計・給与に関する事務。また、それを処理すること。」(三省堂)

この定義では少々「経理」についてピンと来ません。

経理と会計の言葉の持つ意味が明確に分かれていませんが、経理の狭義の意味では「日々の金銭に関する取引の業務」として使われています。

つまり、経理とは会計業務の中の一つとして捉えているようです。

現金の入出金をはじめ、帳簿や伝票記入、資金繰りなどが経理の仕事と言えます。

財務会計と税務会計と管理会計

会計の定義は上記にて解説したように

「企業が経済活動を行っていくうえで発生する、金銭等の取引や損益を記録し集計し報告する活動」のことですが、報告する目的・相手によって「財務会計」と「税務会計」、「管理会計」と3つに分類する事ができます。

それでは、この3つの分類について解説します。

財務会計

財務会計とは企業の利害関係者(ステークホルダー)に、財務状況や経営成績を公表する目的で、財務諸表(貸借対照表・損益計算書・製造原価報告書)を作成することです。

公表が目的であるので、財務諸表の作成には一定のルールがあります。このルールに従って企業は財務会計を行っています。

税務会計

税務会計とは当該年度の税額を計算し、税務署に申告するために作成する会計のことです。

通常は財務会計を年間を通して行い、決算時期において税法特有の決算処理という形で行われます。

一般的には税務会計は財務会計の一部として解説されている場合がほとんどです。

管理会計

上記2つは利害関係者や公的機関に対して報告するのを目的とした会計でした。

3つ目の管理会計は社内の経営ツールとして、経営者・管理者などに意思決定の情報を提供する目的で作成され点において、上記2つの会計と一線を画します。

管理会計は内部利用が目的のため、その作成方法は決まっておりません。たとえば、損益計算書の中には原価償却費という費用がありますが、外部報告用として費用計上するのであれば、決められたルールに基づいて、毎期費用計上されていきますが、管理会計では企業の合理的判断によって毎期変動した金額を費用計上する事もあります。

(原価償却費については後ほど詳述します)

人材戦略講座(基礎編)

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