第5回-29 当座比率
流動比率とは
前回は会社の安全性を判断する指標として流動比率を紹介しました。
流動比率では流動負債は流動資産でどの程度カバーしているかを判断する指標でした。しかし、流動資産には現金及び当座預金などの現金化される可能性が高い資産と棚卸資産のように現金化される可能性が高いとは言い切れない資産の2種類が存在します。
そこで、流動比率を補完する指標として当座比率を利用します。当座比率では分母に流動負債、分子に当座資産を用いて算出されます。当座資産とは現金及び預金、売上債権、有価証券を足した額です。これらは直ぐに現金化される資産であり、この当座資産で流動負債をどの程度カバーしているかを判断する指標です。
当座資産 | × | 100 | = | 当座比率(%) |
流動負債 |
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その理由は…
当座比率の良否判断
流動比率は1対2の原則でしたが、当座比率では1対1が理想です。100%以上ということになります。当座資産で流動負債がカバーできるのであれば、当面の資金は安定していると判断できます。
ただし、良否判断をする際にはこれだけでは不十分です。当座資産が必要以上に高い場合、必要以上の資金が会社に眠っていることになります。安全性では資金を多く保有していれば安全な会社と判断できますが、効率性を見たときに資金効率は逆に悪いと判断できます。必要以上の資金は投資もしくは返済に充てられるべき資金です。すべては、バランスが大切になります。
当座資産(↑) | × | 100 | = | 当座比率(%)(↑) |
流動負債(↓) |
当座比率の改善策
流動比率同様に負債の固定化がポイントになります。また、当座資産を必要以上に保有しているのであれば、投資や負債の返済を検討する必要があります。
投資は外部環境に適応して成長していくうえで、必要不可欠な活動です。また、有利子負債があるのであれば返済に充てることも考えましょう。返済できる能力があるのに、返済せず利息を払い続けるのは無駄以外の何者でもありません。
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