第7回 独自の調査でライバル会社に差をつける!1次データ
1次データで差を付ける!
2次データとは既存のデータを指し、外部公開情報に関しては全ての企業が同一の情報を獲得する事ができます。これは、低コストでスピーディに情報収集できるメリットがある反面、ライバル企業でも当該情報は取得されている可能性があります。
ライバル企業と同一の情報をもとに、顧客志向マーケティングを展開するとマーケティング戦略が当該企業と似通ってしまい、差別化することが困難になります。
また、マーケティング戦略の立案に活用できる情報の収集を目的とすると、どうしても既存のデータだけでは対応できないケースが発生します。
そこで、課題別に企業が独自に行なう調査の必要性が発生します。この、企業独自に行なう調査・収集されたデータを1次データと呼びます。
1次データこそが、企業の差別化要因を生み出す源泉となり、ライバル企業との差別化を可能にしてくれます。一般的にマーケティングリサーチ(市場調査)と言ったら、この1次データを指すことになります。
様々な1次データ収集方法
市場調査という言葉から何を連想されるでしょうか。アンケート表や街頭インタビュー、モニター、最近ではインターネットを活用したアンケートやグループインタビューなども活発に行なわれ、市場調査の手法も様々です。市場調査の設計段階では、これら様々な市場調査の手法から目的を達成するための最適な手法を選択しなければなりません。
もし、小売業を営む企業において、店舗レイアウト設計に関する調査を実施する際に、顧客1人1人に「どの順序で店内を歩いたか」「陳列棚ごとの滞在時間は」などと、質問形式で調査を実施したらいかがでしょうか。
顧客は回答を煩わしく思い回答しないか、適当に回答する事になるでしょう。その結果、事実と異なるデータをもとに店舗レイアウトが設計され羽目になります。
これは極端な例ですが、1次データの収集を設計する際には最適な市場調査方法の設定が成功の要否を分ける要因となります。
質問法
回答者に質問形式で調査を行なう手法です。最も一般的な手法であり、アンケート調査や面接調査などがあてはまります。質問法は調査の目的から定量調査と定性調査に分類する事ができます。
観察法
観察法とはまさしく対象を観察する事により調査方法です。顧客の店舗回遊調査や新規出店候補地での通行量調査などが観察法にあたります。
実験法
実験法とは対象に対し各種マーケティング手法を実践し、その後の行動を調査する手法です。大規模な実験法として、地域を特定し新商品を販売し購入状況と使用状況を調査する実験法等があります。
※次回以降で「質問法」「観察法」「実験法」について解説していきます。
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更新情報
2014/08/11
・経営指標2013年(平成25年)版を追加しました。
2014/07/27
・経営指標2012年(平成24年)版を追加しました。
2013/08/07
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2013/08/07
・経営特くんゲームの案内ページを追加しました。
2013/07/07
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2012/09/30
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2012/09/30
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2012/07/08
・WEB戦略講座のページを更新しました。
2012/06/30
・GSL(Green Site License)の環境認証を取得しました。
2012/06/22
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2012/05/01
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2012/05/01
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2012/04/01
・実践経営講座に「WEB戦略編」を追加。
2012/03/01
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2009/10/05
・株式会社経営戦略塾の経営コンサルタント酒本正夫様と提携しました。
2009/08/02
・関連サイトWEB戦略「匠」を開設。
2008/08/15
・中小企業の財務指標を一部追加しました。
2008/07/28
・開設依頼ユニークアクセス数が40,000人を突破しました。
2008/07/24
・本日のユニークアクセス数が500人を突破しました。
2008/06/01
・中小企業の財務指標データを一部更新しました。
2008/02/19
・マーケティング戦略編を更新しました。
2008/02/17
・マネジメント用語解説編を更新しました。