利益産み出し作戦と利益計画の方程式について

はやぶさ 第１２号 ２０１３年０１月２５日（金）
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発行責任者： 一般社団法人 経営特訓士協会（略称：ＫＴＧＡ）
理事長 平本 靖夫
（Captain 平本：（株）I&C・HosBiz センター）
編集責任者： 理事 石川 昌平
URL http://keiei-tokkunshi.jp/
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メルマガ「はやぶさ」 第１２回目の発信です。

著者：一般社団法人 経営特訓士協会（略称：ＫＴＧＡ）　理事長 平本 靖夫（Ｃaptain 平本）

◆５回シリーズ・その２：

進化＊発展＊持続している企業には、存在・経営理念と経営計画が必ずあります。
次世代に企業をつないで存在・経営理念を実現したいのであれば、必ず策定しましょう！

＊＊＊＊＊＊＊本題＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

◆前回、企業経営は経営環境に適応出来なくなった時、市場から淘汰される事になる。
その対策には経営資源の強化が必要であり、その先行投資のためには、安全な資金源である利益の確保が必要と解説いたしました。
今回は、利益産み出し作戦と利益計画の方程式を解説いたします。

�T・利益には、４つの表し方があると、第５回で解説いたしました。

１）売上総利益（粗利・総利益）
　　・売上高−売上原価（仕入原価・製造原価）

２）営業利益・・営業活動の収益力を表す
　　・売上総利益−（販売費＋管理費＝販管費）

３）経常利益・・企業活動の収益力を表す
　　・営業利益＋（雑収入・配当金等−借入金利・雑損失等）

４）税引前当期利益・・・課税対象利益
　　・経常利益＋（特別損益―特別損失）

今回は、キャッシュフローに最も直結していて、現場において全員で産み出さなくてはいけない、
営業利益＝売上高−総原価（売上原価＋販管費）で解説いたします。

＊営業利益・・・・設備投資・商材開発・社員満足度（ＥＳ）向上・顧客満足度（CS）向上・財務体質向上・株主還元必要な金額を目標として設定する。・・・・大きくしたい

＊売上高・・・・・単価Ｘ量 で構成させるが、価格は生活者が選択して決定するので供給側では、コントロール出来ない。サービスの質を含めて、顧客満足度（ＣＳ）が決め手になる。・・・・・・・・・・・・・・大きくしたい

＊総原価・・・・・直接的原価である売上原価は、許された原価の範囲で調達出来る“しくみを構築する。
　　・・・・・・・・・・・・・・・・小さくしたい
販売費・管理費は人件費比率が高いので、人時生産性の向上対策を積極的に実行する。
　　・・・・・・・・・・・・・・・・小さくしたい

＊＊売上高だけを追って、原価計算を無視したり、ムダ・ムラ・ムリ（ダラリ）を垂れ流していては、利益を産出する事は持続できない。つまり赤字体質なのです。
営業利益を大きくする対策が、経営計画の個別計画として策定されます。

�U・企業の総合力＝全員参画隊形 がなければ、利益体質＝黒字体質 には進化はできない中小企業の場合、３本柱がなく、ベースロードもできてないため、売上の構成は脆弱で崩れ安いので、利益が出る時は、「ダラリ」を更に改善したうえ、節税や投資に走るのではなく、企業体質の強化に邁進しれば必ず黒字体質が間違いなく実現します。
この対策を基本方針として、経営計画が策定されます。

スキーツアーに例えて、企業経営のゴールド免許の取り方を、第７・８・９回で解説しました
が、全員が内部情報・外部情報に気を配っている企業は非常にタフ（強靱）で、激流も荒波も
吹雪も乗り越えて、進化＊発展＊持続いたします。
そのような企業になるための、設計図・ドライブプランが経営計画であります。

◆次回は、経営計画の基本構造と策定手順 を解説いたします。

★今日の一言★
利益を産み出すプロセスにおいて、拝金主義に堕ちて私物化する事は、厳として避ける。
利益は、「世のため・人のため」になる企業にわき出るので、持続可能な企業体質に進化できる。

一般社団法人 経営特訓士協会
著者：理事長 平本 靖夫（Ｃaptain 平本）
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編集後記
「はやぶさ」の第 1２号を発行しました。新しいシリーズの第２回です。
経営計画は企業経営の設計図でもあります。
著者の平本理事長は中堅・中小企業の経営計画づくりのパイオニアの一人です。
今後にご期待ください。
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今週は平穏な日々が続くかと思ったら、とんでもない事件が起きましたね。
アルジェリアで日揮が建設中のプラント現場がテロに襲われ、日本人の死亡者10 名、外国人27 名
と悲惨な状況になっています。
日揮の本社対応者は、広報部長１人で社長は現地に飛んで身元確認等に追われています。
これからリスク管理がますます重要になってきました。平時のときから事業リスク対応計画
などを策定して、「想定外のリスク」を少なくする準備をしていきましょう。
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読者の皆様から、お便りをいただいており感謝しています。ご要望や率直なご意見をいただ
けると、力が湧きありがたいです。
皆様からのメールをお待ちしております。
◆本シリーズの最後に、献本のお知らせをいたします。
＊先着５名様に、「非常時の経営計画のつくり方」（中経出版）・・サイン付
応募の全員の方に、小冊子「企業経営のゴールド免許の取り方」を謹呈いたします。
アドレス：happy@keiei-tokkunshi.jp
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