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進化・発展・持続する企業には必ず存在理念・経営理念・行動理念がある

はやぶさ 第13号 2013年02月01日(金)
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発行責任者: 一般社団法人 経営特訓士協会(略称:KTGA)
理事長 平本 靖夫
(Captain 平本:(株)I&C・HosBiz センター)
編集責任者: 理事 石川 昌平
URL http://keiei-tokkunshi.jp/
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メルマガ「はやぶさ」 第13回目の発信です。

著者:一般社団法人 経営特訓士協会(略称:KTGA)  理事長 平本 靖夫(Captain 平本)

タイトル:存在理念・経営理念と経営計画は、企業の屋台骨(大黒柱)

◆5回シリーズ・その3:
進化*発展*持続している企業には、存在・経営理念と経営計画が必ずあります。
次世代に企業をつないで存在・経営理念を実現したいのであれば、必ず策定しましょう!

*******本題***********

◆前回は、利益には4つの表し方があり、営業利益を大きくする対策が、経営計画の個別計画として、販売計画、仕入計画、生産計画、労務計画、品質計画、商品開発計画、設備計画、教育計画、IT 武装計画、資金計画等の個別の計画として策定され推進されるのだと解説しました。

今回は、それらの個別方針の扇の要であり、意思決定の規範である、存在理念・経営理念・行動理念について、私の考えを述べます。
個別計画の立て方や技法について、別の機会に譲りたいと思います。また、拙書「経営計画実戦教本」を参照いただければ幸いです。

1・経営計画は、「過去・現在・未来」の事象と目標をスパイラル状に回しながら、存在理念の実現をめざして、上方に向かって無限時間軸を前進して行きます。
今期、何を成すべきかの経営課題を決め、目標と実行計画を決めるには、未来に適応すべき経営課題と必達すべき目標と実行手順を設計する事になります。
それは、過去の経営実績に基づいて、実現可能性を厳密に検証する事により、顕在能力と潜在能力を認識する事になります。それが「強み・弱み」の診断であり、SWOT 分析でもあります。

1)過去は、創業の精神・伝承すべき企業文化・経営資源(人・モノ・金・しくみ・情報)の強化ポイントを踏まえて、経営課題と目標を設定します。

2)現在は、経営方針に基づいた、
*長期基本方針・・・10 ヵ年ビジョン・3ヵ年計画をアリアリと描く
@利益計画 A研究開発 B設備投資 C市場開発 D人材開発 を策定します。
この5つの経営課題が、バランス良く推進できないと、経営資源の強化はできずに、未来に
対する適応力を失います。

*年度個別方針を実行計画として策定する
営業利益確保と人時生産性向上対策や雇用の確保のために、次の施策を打ちます。
@売上拡大 Aコストダウン B経費削減 C運営体制の機能強化 D資金計画(調達と運用)
ここでも、経営資源の「ムダ・ムラ・ムリ」(ダラリ)のない、ローコスト経営をすすめます。

3)未来は、近未来の経営環境を織り込んで策定する
*来るべき近未来を予測するのは、中々の事で容易ではないが、読む取る訓練は必要であります。
先見性や予知能力を如何に磨くのか? 占いや予言に頼っても安全・安心は得られないのです。
予知はできないが、諸データや巷の噂、天気予報や地震・天変地異情報、穀物の出来栄え、戦争等の情報や、人口構成や技術情報、経済政策等、明らかにトレンドが分かる情報は、身近に転がっているのです。
その情報を観じる「力」が、どの基盤に基軸を置けば、持続可能になるのかの判断力が、経営者の器を決め、企業の寿命を決めていると思っています。

経営特くんゲームのリスクカードは、その予知能力アップの訓練にもなるのです。

*未来を志向している経営者は、どこに行きたいのか。 何を実現したいのかを、アリアリと志の中に描いています。それがビジョンなのです。あとは、形にする手順を組めば良いのです。
それが、経営計画なのです。

2・存在理念をもとに、経営理念は設定される
・私は、経営計画の必要性を40年間説いて来ましたが、20年前に「理念経営のすすめ方」を出版して「理念経営」を発表した時から最上位の理念として、存在理念を提唱してきました。
その意義をお話しいたします。(注:「理念経営」は私の造語であります。)
「理念経営」は、存在理念・経営理念・行動理念(社是・社訓)・経営方針と流れて、現場の「仕事の基本」となって、実務の世開に落とし込まれます。

1)存在理念・・・・・企業の社会的な存在理由・「世のため・人のため」に何をなすべきなのか?
・人を人らしく遇する、経済活動や地域活動や文化活動の実現
・100年経っても不変の実現すべき事業目標と活動指針(「ビジョン」とも言いますが、これが受け継がれるべき理念であり、次世代を担う人たちをいざなうのです。)

2)経営理念・・・・・存在理念を皆で実現するための具体的な中長期の経営指針
・扱い商材を通しての、近未来への貢献方法
・社会に貢献可能なビジネスモデルの開発と実践
・持続可能な循環型社会の推進と支援
・創業者のロマンや創業の精神と人が育つ“しくみ”

3)行動理念(社是・社訓)・・経営活動における規範・行動指針
・意思決定における判断基準と経営者の社員・顧客に対する姿勢
・決してやってはいけない事項と、社員の行動規範
・守るべき企業文化とその方法

4)経営方針・・・・・実行計画に落とし込まれる経営課題
・個別計画はこの経営方針によって策定される
・中小企業では、社員一人一人にも改善課題として示される事もある

◆各企業の歴史や方針によって、表現は様々であってよろしいと思います。
ネバならぬと云う事はありませんが、社員の共感と顧客の支持があるのが、良い指針といえますので、時間をかけて磨き上げれば必ず体得されて、進化のエネルギーとなります。

◆次回は、全員参画隊形で経営計画をPDCA する事が成功の秘訣、を解説いたします。

★今日の一言★
経営者ならば誰もが、持続した企業体を願っています。しかし、一方では存在理念を実現できない企業は淘汰される厳しい現実が、あるのです。その分かれ道は、「存在理念」があるかないか?
そして、私慾を去って「世のため・人のため」の経営をすすめているか、にかかっているのです。
「存在理念」の実現を目指さない企業経営は、「理念経営」とは、いえないと、提言者として断言いたします。
また、「理念経営」を志向している企業は、どんなに経営環境が変化しても適応できる強靱〔タフ〕さ、があると常々観じています。

一般社団法人 経営特訓士協会
著者:理事長 平本 靖夫(Captain 平本)
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編集後記
「はやぶさ」の第 13号を発行しました。新しいシリーズの第3回です。
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今週の月曜日は関東地方で雪が降りました。都内は降りませんでしたが、千葉県の成田、幕張地方は数
センチ、埼玉県の草加で1センチと、まだら模様の雪でした。
水曜日は午後半日かけて、さいたま新都心の埼玉アリーナで開催されたビジネス展示会を見てきました。
中小企業(さいたま、長野、群馬など)、大学、支援機関(金融機関、企業支援家の団体など)と多彩な
顔ぶれで、中小企業を元気にするための活動をしたいという想いがますます高まりました。
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読者の皆様から、ご要望や率直なご意見をいただけると、力が湧きありがたいです。
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